はじめての経験。
アユのしゃくり漁。
ついぞこないだ、「旅たび高知」の取材で訪れたグリーンパークほどので出会った、まるで高田純次のような適当さと生真面目さを持ち合わせた兄さん「ほそやん」とミョーに意気投合してしまい、はじめて出会って3週間後、仁淀川のアユ解禁にあわせて漁へ出た。

起床は2時30分。もうただでさえ入校前で毎日2時3時という時期に、この時間から活動というのは酷すぎる。事務所で数時間仮眠して、3時30分には伊野の川の駅で合流し、ボチボチと吾北・上東のポイントへ。

ご案内いただいたのは、ほそやんと、3年前からほそやんと一緒にアユを捕っているという岡林さん。こちらはいつも旅たびで取材に出るukikiと山中とおいらの3人。前日に翌日のアユとの出会いを夢想するだけで興奮しつつ手作りしてくれたというしゃくりの漁具を譲り受け、川へ突入する。


写真は水中を探索する2人。結局このポイントではアユは一瞬しかいなかった。

しゃくり漁はきわめて原始的な漁。水面をハコで覗きながら、アユの動きをみきわめてハリでひっかけるだけ。しかし、ぱっと視界に入っても、あっという間に岩の向こうに姿を隠す。
そして、あめごはうようよしているものの、あゆの姿はなかなかそうはたくさんいないもの。だいぶ慣れてきた後半になると結構姿を見ることができるようになったけど、最初のうちはポイントもよくわからず川の中をさまようばかりだった。
結局釣果は旅たびスタッフはゼロ。ほそやんと岡林さんも各9匹で、いわく「最悪」。今年は上八川川でも上東も含め全体的にだめで、吾北中心部の少し上流になる寺野あたりだけがヒットしたのだそうだ。

下の写真は吾北中心部の上八川川でしゃくりに勤しむプロ級?の3人衆。一人が流れをせきとめ、残りの2人が瀬の水中のアユを次々にしゃくる。ずっと見ていると、その顔はまさに狩人というか、獣のような顔に見えてくるのであった。