東京小旅2日目は大宮の鉄道博物館。
あまりいろいろ書くと別のブログになってしまうので細かくは書かない。
だけど、思ったことはいくつか。

むかしの車輛は全鋼製だ。なので、車体全体が色に覆われる。写真の101系なら全面がオレンジ色だし、寝台車は青、交流機関車か赤と塗りわけられる。そうすると、全景写真を見てもわかるように地味だけど案外いろいろな色味が出てくるようになる。顔つきもそれぞれの配属先や用途にあわせて工夫があるし、思いのほか多彩な感じがする。いまの時代は、どれもこれもがステンレス。色があってもせいぜいシールで細い帯を付けるだけ。東京地区ではJR・私鉄間で鉄道車輛技術の共有化もすすみ始めているくらいだから、車輛ごとの個性はこの先どんどんなくなっていく時代になりそうだ。


そういうことも含めて、この博物館は技術やデザインに関してなんとなーく感じることがいくつかあった。駅名板や車輛形式銘板などで使われていた鉄道フォントのなんともいえない柔らかさや、いまや無くなって久しい食堂車のご案内シート。ちょうどポスター展をやっていたんだけど、プロパガンダポスターにも通じるなんともいえない力強さ。また、女性の方が興奮気味にグッズを漁るミュージアムショップ。
そして、ちょっと驚いたのは、女の子だけのグループが結構いたり、カップルが案外多いということだ。そして、意外とみんなテンションが上がっているらしい、ということ。

もしかすると、男ぐらいしかムンムンこない歴史系の博物館やイケてない観光施設とかでも、鉄道博物館の仕掛けがヒントになるところがあるんじゃないかと。たとえば、鉄道博物館ではほとんどの「資料」に乗ることができ、運転シミュレータや模型鉄道、モータ駆動実演など、いくつかの体験型プログラムが用意されている。また、飲食施設がいくつも館内にあって休憩がしやすく、見学経路も特に決まりがなくて自由に動けたり、押し付けがましい観光協会やガイドの蘊蓄を聞く必要がないことのも実は意外と新鮮だ。さらに、ちょっと暗めの照明であるとか、かなりでかい施設ゆえ相当歩かないといけない・・・というのも、もしかしたらテンションアゲに何か関係しているのかも知れない。
それにしてもこのポスターはどうかと。ちょっと怖いです、このお姉さんは。