経済同友会の恒例の提言書(たまに結構面白いなあと思うのがある)で、なんと「高知遺産」選定を!というのが出てきたそうな。

定義は違うが既に「高知遺産」は本にしてるので、もし同じ名前でやられるとなんかややこしいなあと思うのですがどーなんだろ。まあ別に「高知遺産」自体は一般用語ですからね、いいんですが、なんか、ねえ。
 
さて、同友会の高知遺産は、雰囲気的には確か道も関わってやってる「北海道遺産」と似たようなイメージですかね。どうせやるならぜひぜひ面白くしてほしいわけですが、委員会で選ぶということで、なんか、たぶん、普通になってくことを危惧。委員会的なものでやるくらいなら、(お話したこたないですが当然見たり記事を読んだりしたことはある)岡内さん自身のモノサシでやってくれた方が、実は一番面白いというか、見て見たいですね。たぶん「ええええ???」というものが絶対その中に入ってくる。もしくは、無理矢理そういう企画を作っていれるとか。。。
 
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さて、上の話しを書いてたら、思う事が。。。
 
高知はホント山ほど観光パンフやらマップがあるけれど、見ててワクワクするのってホントに少ないと思う。
ごくごく当たり前の場所が出て来るばかりで(いや、本質的にゃ紙面の90%まではそれで十分なのだ。問題は残りのたった10%)、「ほうほう」となる情報が少ないのだ。編集を受ける側の怠惰?
これなら「ことりっぷ」と「GAJA(特にやや古い~古い号ですが)」のお気に入りの号買ってどっか行った方がはるかに楽しい。よっぽど絞られてるし、編集者自身が「驚きながら」ネタを探しに出かけてつくってる感じがする。高知とか四国ってほんまおもろいなあと思いながら旅ができる。
 
まあとはいえ、こういう媒体を作ろうとすると実際には編集期間が短いとか予算が少ないとか、「あらゆるヒトが読むんだからマニアックなのはダメ~」という一番の難敵が必ず出没してくるのだ。
知らない=マニアック。これってホントに仕方が無い部分ではあるんだけど、観光の「光」はどこにでもあるわけで、どんな小さいものでも光ってたりするわけですよ。そのうえ、光の見え方はヒトそれぞれ違うわけですよ。
 
「あらゆるヒトに読んでもらいたい」と思えば思うほど、逆に知らない「光」を見せた方がいいとおいらは思う。「オレしらねえ、だからのせねえ」はホントに一番の難敵です(せめて実際にその場所を一回訪問して最終判断をするべきかも)。かつてのコンサル時代からずーっとぶつかる、この問題。
 
たった10%のマニアック。これで観光なんてかなり面白くなる。ミシュランで一つ星の高知も、ながーい眼でみればもそっと星が増えるんではねーかと(判断基準全然違うけどw)
あとは「年齢別・目的別・○○別の観光案内マップ」とかつくることやろか。
 
 
以下毎日新聞転載
土佐経済同友会:「高知遺産」選定を 観光・環境の提言、知事に提出 /高知
土佐経済同友会は18日、観光や環境分野の提言をまとめ、尾崎正直知事に提出した。100%の食糧・エネルギー自給率を目指すことと、未来に残す「高知遺産」を選定するよう求めている。
同友会は地域経済の振興などを目的に、昨年2月から提言内容をまとめてきた。
観光では、県内にある有形・無形の観光資源で県民が誇れるものなどを「高知遺産」と定義。官民でつくる協議会で認定し、観光客誘致に結びつけるとしている。例として土佐弁や絵金祭り(香南市)が考えられるという。
環境では、GNH(県民総幸福量)をものさしとした自立型経済の実現を提言。食糧・エネルギーの自給率100%に向け、休耕田の積極的活用や太陽光発電の推進を呼びかけている。提言の中では、街路樹をユズなどに植えかえる「食べられる街づくり」といったユニークなアイデアも盛り込まれている。
同友会の岡内啓明代表幹事は「提言によって、高知の独自性を高めることができれば」と話している。【服部陽】