空堀を後にして、お次は新世界アーツパーク。ここは建物の中をジェットコースターが走り回るテーマパークとして一時期評判?だった「フェスティバルゲート」の空きスペースにアート系のNPO(映像系ギャラリーのremo、ライブハウス?のBRIDGE、詩の資料室cocoroom、ダンス系シアターのArt Theater db、レコードショップspica recordなど)が事務所やギャラリーを構えているところ。ART NPO TACOができたらまた色々と実務とかで相談しにいきたいなとか勝手に思っているんだけど、今日はあくまで下見。活動状況をちょっとこの目でみておこうかと。。。

それにしても、まずはフェスティバルゲートの無惨なことよ。確か10年位前に来たときは、ビルの中はほとんどテナントで埋めつくされ、お客さんで賑わっていたはずだけど、生き残っているテナントはほとんどない。あるのはARTNPO系の事務所ばかり。観覧車などのアトラクションもジェットコースター以外は全て運行停止になっているらしく、まるで生殺しの廃墟。とりあえず、この廃墟っぷりを見るだけでも結構面白いかも知れない。。。そして、お隣の世界の大温泉の賑わいっぷりとの落差も・・・アーツパークの方も、全国的に名の知れたdb以外は、思ったよりひっそり。雨降りの土曜日の夕方ちょっと前ということ、展示替えの期間らしい・・・といったこともあるのかも知れないけど、(世田谷や京都芸術センター、CAPのように)もう少し賑わっているのを想定していただけに、ちょっとがっくし。。。

なんかちょっとがっかりしたので、ひさしぶりに新世界へ。相変わらずの人・人・人。ここは若い人もバリバリの労働者も、みんなが等しく「街を楽しめる街」。12年前に来たときはひっそりしたもんだったスマートボールも大人気。相変わらず大昔の羽モノを置いたパチンコ屋さんの健在の模様。そしてジャンジャン横丁の将棋・囲碁場や、立ち飲み屋さん、串屋さんも健在。
・・・いいねえ。一人じゃなかったらもっと楽しむんだけどなあ。おいら、なんかこういうところで一人だとようお店に入れません。なんかつまらないというか。なんか感動を誰かと共有したいというか。。。一人では、感動や楽しみは共有できませんからな。うーむ残念。まあそれでも新世界が相変わらず「新世界」だったということになんだか変な一安心。またこなければ!

日もだいぶ暮れてきた。この時間帯に新世界までやってきて、日本最大の遊郭「飛田新地」を見物しない手はない。とりあえずお金もその気もないけど、飛田のその迫力と妖艶さをここまで来て体験しないわけにはいかないのだ。
飛田新地は、ジャンジャン横丁を抜けてから西成のアーケード街に入り、だいたい歩いて10分くらいのところにある。正直、ここだけ雰囲気が違う。街を行き交うのは男ばかりで、その合間をどうみてもちょっと怖そうな車が行き交う。通りにはずらりと「旅館」が並び、その玄関にはいわゆる「やりてばばあ」とよばれる呼び込みのオバチャンが道行く人に「にいちゃん、にいちゃん、まあみてって! まあみて、かわいいよ!」と声をかける。そして、そのすぐ奥の玄関口には、明るい蛍光灯で美白効果か?というぐらいに照らし出された「女の子」が座っている。基本は下着に近いような服だけど、なかにはセーラー服を着ていたり、水着を着ていたり。そして、客と顔が合う度に決まって首を10度傾けてにこりと笑う。
むー。なんとも色っぽい。てゆか、すごい。ここは平成の日本ですよ。安野モヨコの「さくらん」にある意味近い世界ですよ。顔見せで、客は気に入った女娼を買うと。そして、その女子を「品定め」して男子が玄関をあがっていくその様は、なんだか異常に生々しい。
また、飛田を歩いていて面白かったのが、どの道も同じように旅館が並んでいて、自分がどこを歩いているのかわからなくなるということだった。とりあえず全部の通りは歩いてみようと思っていると、気が付けば何度も同じ店の前を歩いていることになる。まるで、入り込んだら抜けることのできない「迷宮」。
30分くらい飛田を見物しまわったところで、今度は梅田へ一気に北上。バスの出発まであと3時間くらいあるので、この間に最大のお楽しみ・本屋巡り。・・・が、正直結構疲れていて、あまり動く気なし・・・讃岐うどん屋で酎ハイひっかけたり、駆け足でなんだかバブリーなハービスエントをぐるっと回ったり。
てゆか、梅田でかすぎ・・・!
21時45分、東梅田発の宿毛行バスに乗車。明日は朝5時に須崎に着くので早寝しよう!と思ったら、隣で「あゆ」を爆音で聞いてる大馬鹿者がいて、寝れない・・・・・!