「高知遺産」でも特別寄稿が掲載されている高知新聞連載漫画「きんこん土佐日記」の村岡マサヒロ、マンジェササをはじめ高知でおしゃれなイラストといえばまず間違いなく・・・の柴田ケイコ、「ニンニン」で話題沸騰中のビリビリこと中平じゅんこ。

この3巨頭が高知のイラストレーター若頭三巨頭なのである。おいらの夢というかART NPO TACOの企画として、この3人のイラスト満載のアート電車を走らせたい!
以前県立美術館でレッド・グルームスや篠原有司男のアート電車を走らせていたことがあって、とても楽しかった(大学時代には「都市の芸術・気楽な芸術」という小論文にまとめたこともあった)。だけど、相次ぐ文化予算カットのなかで、いつしかこの電車も走らなくなってしまい(でも山奥の土木工事は、県立美術館の一年分の予算で受益者がたとえ数十人でもやっているんだから悲しいもの)、土佐電鉄の電車は再びただの広告電車だらけに逆戻りしてしまった。。。
アート電車の企画は、それほど全国的に注目されたものではなかったけど、街中をアートが走り回るその構図というのはとても痛快で、思わず楽しげなもんだから乗る用事がなくても飛び乗ったりしたりしたものだ。。。しかもこの電車が走り出したのは94年とかそれぐらいで、かなり前になる。そして、たぶん2002年頃まではずっと走っていた。
まあ今でこそラッピング広告とかで「アート」と見まごうばかりの電車が東京や関西では走り回っているけど、そんなのよりずっと先に、しかもはるかに本気度の高い電車が高知の街中を縦横無尽に走っていたわけである(当時は「桃太郎電鉄」の電車も走っていたから、ほんとに面白かった)。
アートが街中を駆け巡る。ふだんアートだ美術だなんだというと、普通は美術館とかギャラリーでみるもんだということになるんだけど、そいつが街中に飛び出てきて、しかもそいつが「パブリックアート」だなんていう裸の彫刻とか禍々しいそれでなく、電車という公共の公共とでもいうべきものにダイレクトにペインティングされて走っているわけで、なんだか面白い。
そして、広告電車はその媒体に「広告効果」があるから走っているように、アート電車にはアートに関心を持ってもらえたり、なんだこんな繪でもえいんかと(グルームス電車はある意味そんなテイストがあった)思ってもらえる?効果があるに違いない。
というわけで、考えているのがタコ電車なのである。予算は全くなにも今の段階では考えていないんだけど、冒頭の3人にぜひこの電車をまるごと使ってもらって絵を描いてもらい、市内じゅうを走り回らせる。。。。きんこん土佐日記の120コマ漫画が左面に、ニンニンが右面一杯に、正面2面にケイコさんのヒゲ男。中は中で出張graffitiにして、個展をしてみたりとか。。。
乗らないと観れない展覧会。それもヴォリュームたっぷりの展示にして、ごめんから伊野まで乗らないと見切れない(約60分)くらいの内容に。
ああ夢だけが広がる。
土佐電鉄さん、どうです一緒にやりませんか?
▼写真はイメージです