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ディープでライトな川の本をつくりたい

すっかりごぶさたの雑考。気がつけば5年も放置していたのね。
SNSばっか使うようになっていつしか頭の整理や体操をすっかりサボってしまうようになったので、こちらもボチボチ復活できたらば。
(2013-2015頃のwebmagazine四国大陸掲載記事もこちらに随時転載していきます)
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というわけで、夏。
夏といえば、川。

今年は梅雨明けが異常に遅かったこともあって川遊びのスタートが例年の7月はじめから1ヶ月近く遅くなり、この2週間ほどの間に集中的に遊んでいる。四万十川、仁淀川、安芸川、鏡川・・・2014年にうまれたアッという間に大きくなったこどもと一緒に、腕も顔も真っ黒になるまで遊んでいる。

で、今年の川で思うこと。

川の石をはぐればあらわれる、数多の水生昆虫や不思議なたまご。プリプリっとしたトビケラはさすがに覚えたけど、それ以外はどうしてもなかなか覚えられない。
川を覗けばすぐそこにみえる、無数の魚。キラキラしてるのがハヤ、少しヌメッとしてて黄色い斑点があるのがアユ、ひときわ美しいのがアマゴ、水底にいて比較的簡単に捕まえられるのがヨシノボリ・・・だと思うのだが、釣りだけは全く手を伸ばしていないエリアということもあって、、、いまひとつ自信が持てない。
そして、川の石。特徴的な砂岩や蛇紋岩、花崗岩はともかく、それ以外の石の種類・・・これもまた覚えられん。仁淀川や鏡川の河原には色とりどりの5−6種類の石が転がっていてとても面白いのだが、その由来を正確に覚えることがどーしてもできない。むかし地質の会社にいたのに。。。

ならば、そうだ、そういうときにこそ必要なのが図鑑だ! というわけで今年の川には「川の図鑑」みたいなものを持っていってみたのだけど、東京の本だから高知にはいない魚や虫も当然多く載っていて、正直使いにくい。そんな魚見たことも聞いたこともねえよ!っていうのが多すぎる。
そして、そもそもヨシノボリいっことっても種類が多すぎて色々載せられても同定できない・・・というか早々に同定する意欲を失ってしまう。てか、そこまで同定する必要もないじゃん、と思った瞬間に冷めていくというか。

となると、このような自分たち家族に必要なものは高知の川の図鑑であり、もっともっと実用的な素人(=同定力の弱い人)向けの図鑑だ。

水生昆虫はどれがどのトンボかなんていう細かい種類の話までは正直わからなくてもいいから、「どういう場所」に「どういう虫」がいるのか、それが将来何の虫になるのかをわかりやすく表現したものがほしい。

川の魚は多くの図鑑がただの標本写真で紹介されていて、泳いでいる時のイメージとの差がどうしても埋めにくい。となれば、標本的な写真よりも泳いでいる写真を使うことで「川での見え方」に近くなるようにしたものがほしい。アユのように特徴的な挙動を持つ魚なら、その挙動から魚の種類を把握できるようにイラストやQR動画でわかりやすく見せたい。

川の石は、仁淀川や四万十川、吉野川などの川ごとに違う石の分布と見分け方、それぞれの地質帯の話や地震、地形学との関係にまで踏み込めたら面白い。

あとは川の楽しみ方。川エビの捕まえ方とか釣りの仕方といった遊び方はもちろん、流域史や地形学、沈下橋の由来や工法、生活史や産業史・・・などなどにまで軽くでいいので踏み込めたら、子どもの頃から「地域」に対して明確な関心を持つことができるのではないだろうか。

必要なのはわかりやすい写真とテキスト、愛情のこもったイラストとデザイン。
イメージ的にはB5変形80P、定価1500円くらいの川へも持って行きやすい本。

今手がけている本が終わったらはじめようかな。