好きな美術館はどこかと問われれば、淀みなくおいらは「由布院美術館」と答えるのだ。
象設計集団が設計したこの美術館、なんともいえぬ空間が魅力的だ。

小さな芝生の中庭をぐるりと囲む、家のような展示室。
木と竹、土を巧みに使ったそれぞれの「家」は、派手なのに自然な色合いで塗られ、
その間をここに居着いた猫がうろちょろしてる。

小山の中の展示室。まーるい天井は、ソファのような柔らかいイメージ。

2時間いても全然ここは飽きない。
収蔵作品自体は素朴な作品が主体で、ちょっと飽きてしまうところもあるんだけど、
それを空間が補って余ある。
そんな美術館。
とはいえ。
展望台に登れなくなっていたり
展示室の一部がカフェになっている様子だったり(ガイドブックによると)
建物の一部を茶カフェに貸し出していたりと、経営的にはちょっと苦しいのかな・・・というところも垣間見える。
まあでもそんなところが垣間見えるところも、
なんだか自然で好ましい・・・というのは盲目的になっている証なんだろうか。