ここは、かつて国東半島で一番賑やかだった商店街。
一時期はすっかり寂れていたが、
昭和40-50年代に後付けしたのであろう中途半端なデコレーション看板をただのトタン看板に戻したり、
アルミサッシを木製の引き戸に戻したりして、
昭和30年代の「一番元気だった時代」を再現した商店街なのだ。
高知でも安芸や赤岡、久礼が似たような試みをしかけているけど、ここはとにかく本気。
年間25万人という観光客が訪れるのも頷ける。


とにかく商店街一帯が昭和30年代の風情。
一部にやややり過ぎの部分があったり、逆に中途半端だったりするところもあるけれど、意外とイヤミ無くまとまってる。
今あるもので今できることを本気でやればこうなるといういい見本なのだ。
なんだか九州はこういう元ある街並をちろっと手直しして「風情」をきっちりつくり出している街が多い。
佐世保市の波佐見や大分の臼杵もそうだし、
賛否両論はあるけど黒川温泉はゼロからそういう風情をつくり出した。
高知はこういう「風情」をよく見逃していて、行政ぐるみで色々なものをぶちこわして来た。
安芸の商店街なんて、元々の方がよっぽど良かったのに、中途半端に手を出して中途半端に事業が止まってしまった。
安芸の土居廓中は今も手つかずで大好きな場所だけど、逆にその風情を見逃しているのか、
いまひとつそのことがうまく発信されていないような気がする。
新堀川もこの「風情」への評価は一切ないままに、壊されようとしているし。
豊後高田。こういう街を見ていると、高知ってなんでこうもダメなのかな、と思ってしまう。

ちなみに、これは豊後高田の商店街で見つけたガラスペン。
一本1000円! 即買いでした。