この秋、キハ58、キハ28、キハ65の3系統がいよいよ四国から消える。
車でいうならカローラのような大衆車とでもいうべきこの3系統は、四国の鉄道の近代化に思いっきり貢献した名車。10年くらい前なら、急行土佐や急行あしずりとしても走っていたこともあるので、高知の人間なら恐らく乗った事がない人なんていないであろう、名車中の名車なのだ。
それがすっかり老朽化で坂道を登れなくなって煙を吐いたり、サイドのペンキが剥がれてそのままになっていたりと最近はもーすっかりボロボロに。引退自体はやむを得ないんだろうけど、これで高知を走るJR車はぜーんぶ味気ないステンレス車になるのかと思うとちょっと寂しい限りなのだ。

国鉄解体の日には「謝恩フリーきっぷ」で四国を一周し、翌朝には青春18きっぷで東京・長野へと一週間にわたる鈍行旅行にチャレンジ。宇高連絡船がなくなると聞けば、一日に何往復も連絡船に乗って4隻の連絡船とホーバクラフトを乗りこなす。181系の特急「南風」よりも58系の急行「土佐」が好きで、暇さえあれば写真と文章で旅行記を綴り、鉄道模型にも精を出したのが・・・今から20年近く前のこと。
で、その頃はこの58系や28系がまさに四国の覇者。特急も屋根に黒いラジエータを積んだ181系というメッチャ濃い車輛で、なんとも渋い時代だった。これらの全部が無くなると聞いて、寂しくならないはずがねえ。
そーいえば初めて買った鉄道模型も、トミックスのキハ58+キロ28+キハ28だった。
なにはともあれ、40年以上にわたり活躍をしてきた名車輛。どっかできちんと保管してほしいものですな。
新幹線ではダンゴ鼻の0系が全滅し、東京ではオレンジ色の鋼製車201系が続々解体中だとか。国鉄時代の最後の名残が続々と消えていく・・・!
というわけで、初の鉄ヲタ記事でした。