土佐はもともと山の国。
されどそれは自然とは言い難い、人工林の山。
森林に占める自然林率はわずかに35%程度で、
全国でもトップレベルの人工林率なのだ。
かつてそんな山を支えたのが森林鉄道。
良材をガタコトと安田や田野の土場に運んで、
そこから海に積み出していた。
古い写真を見ると、人命を保証しないという条件付きで旅客運送も行なっていて、
この山奥の鉄橋のさらに先の集落には映画館まであって賑わっていたという。
最近では、山奥の現場でレールも見つかったという。
こんな鉄道が賑やかだった時代に戻るのはもはや無理。
だけど普通に木が消費されて、普通に現場が賑わう時代をもー一度見て見たいのだ。