小さな段ボール箱の中ですんごい小さくなって、白目になりつつ歯ぐき出しつつ寝ているその寝顔があまりにも可愛い宝町犬
毎日のように前を通るも、毎日なんか虚ろに寝ているその姿。リサーチしていくとお向かいの干物屋さんの愛犬ということまでは分かっていたが、その詳細まではよく知らずにいた。

で、今日干物を久々に買いに行くと(ここの干物はなかなか美味しくて最近オキニ)、宝町犬が元気に「なでてなでて」とやってくる。

段ボールの時とは大違い。
きちんと愛想も振りまきつつ犬らしく行動。
名前はマキちゃん

14歳のおばあちゃんだ。

もともとは、ある日お店に入り込んで来た迷い犬。
それを見た、近所にある附属小学校に通うマリちゃんとユキちゃんが「飼いたい!」と親御さんを説得するも失敗し、二人の名前を合わせて付けた名前なのだという。

しかもこのマキちゃん、宝町に来てから初めて出会った訳ではなかったということも判明。
こちらの干物屋さんは日曜市にも出していて、昨年くらいまではマキちゃんもお店に「ご出勤」していたのだ。
日曜市に出していることは知らなかったのだが、日曜市のこの店にはよく行っていた。
そして、マキちゃんご出勤の風景も余りに可愛いもんだから撮影していた。
向こう側に見えるのが干物屋さん、手前は別の野菜を売ってるおばちゃんの店で、マキちゃんが寝ているのはこっち。
いうたら、全然関係のない店。
そう、マキちゃんはいつも干物屋にいない。
日曜市ではお隣さんの台の下で、宝町ではお向かいさんの軒先で寝ているのだ。

そして、飼い主がとっても近所にいるときは元気。
ちょっと離れているとふて寝。
もうマキちゃんは日曜市にはいない。

規制づくりが大好きな高知市役所が、動物を置いたらあかんとか言いだしたらしい。
こういう子がたまにいることがその場の楽しさもつくるのに、ねえ。

マリちゃんとユキちゃんは今どうしているのだろう。
たぶん今頃20代。
高知にいるんだろうか?大学や就職で県外、はたまた海外にいるんだろうか。
マキちゃんとマリちゃんとユキちゃんの感動の再会。
探偵ナイトスクープで小枝に来てもらって、西田敏行にぜひ泣いてもらいたい。