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好きです。さっぽろ(個人的に)


高知遺産を作ったのはもう8年も前になる。もうそろそろ絶版になるのでこういう話ももうなくなるだろうけど、たまにその時の話を聞かせてくれということでお呼びがかかる。んで、今回は札幌。イベントの表題は「好きですさっぽろ(個人的に)」。

個人的な偏愛にまみれた空間や場所をその都市や地域に対して持つことが大事ではないかという感じのことがテーマの企画で、市民からの写真公募と今回のトークセッションからなるイベントだ。
札幌は190万の日本で四番目の大都市だ。しかも道内各地、全国各地から集まった人の寄り合い所帯のような都市だから、他人には無関心で他人への関わり合いをそう持たない土地柄だという。そのうえ名古屋のような地下都市としての成分も濃いから、地表での面白さは正直少ない。綺麗な碁盤の目の街であり、さらに歴史も浅い都市ゆえ、その無機質感にはまた輪がかかる。
だからこそ、今後どのような取り組みに転化していくのかはまだよくわからいところはあったけど、個人的な偏愛空間をひとまずはこの企画で表明しあい(もしくは改めてそれを考えるきっかけと作るということで)、札幌という都市をそれぞれがそれぞれの形で愛していくことをしよう!というわけだ。

トークセッションは三部構成で、地元北海道のスピーカーの中で唯一自分だけが道外在住だった。呼ぶきっかけを作ってくれたのは「北海道裏観光ガイド」をつくられた堀直人さん。北海道を裏や斜め視線から見つめ、出版系NPOの運営に関わり、デザインの仕事もしていて、自分となんか相似形。このイベントの内容ならこいつをということで名前が挙がったそうな。
そして、私もちょうど半年前、偶然にも岡山の451Booksで堀さんの「裏ガイド」をゲットしていた。ビニールに包まれたなんともいかがわしい本で、中身はよく分からないがとにかく買わざるを得ない感じ。炭鉱やら秘宝館やら路地裏やら、高知遺産や都築響一の珍日本紀行と相通じつつ、サイケだったりやたらと暗かったりと濃淡が印象的なガイドブックだ。
堀さんとのトークセッションでは、高速が通り、イオンが出来て西武がなくなり・・・といった街の変化の中、妙な危機感と勝手な責任感を共有した仲間と作った高知遺産の「成立理由」、この本がどこかで出発点になっている蛸蔵や土佐和紙プロダクツ、商店街の情報発信などの取り組みを駆け足で説明し、その後50分くらいいろいろと話をした。
札幌では、札幌の面白さがもうどこにあるのかよく分からなくなってきている部分もあるという。自分たちからすれば冬の札幌の風景それ自体が面白いし、二条市場の激安なホタテやタラバガニの並ぶ風景、狸小路の外れのアーケード、ススキノの裏路地や初夏のライラックの花が飛び交う大通公園などいくつでもあげられそうだがそうではないという。
まあこのような話はよくあることなれど、札幌におけるこの課題は、東京や大阪といった「内地」の都会とも、高知のような地方都市ともまた違う意味で深刻なのものなのかも知れない。もともと歴史や風土が浅い状況の中で、イオンをはじめとする大資本がロードサイドを占有し、苫小牧や釧路、旭川といった北海道の諸都市はどこもが数十年前の風景を失ったという。札幌はこの点でまだ救われているものの、都市化が進んで地下化が進めば進むほど、はたまた江別や恵庭などにまで広がる郊外化が進めば進むほど、どこに面白さがあるのか見えなくなってきているのかも知れない。また、市民の札幌愛も、おそらくは若干過剰な郷土愛を宣言する人が多い高知とはたぶん比べものにならないくらい少ないのかも知れない、とも。要は街に心を寄せる「よすが」がないというか。

なんにせよ、高知遺産も裏ガイドも「個人的に」も、基本は「るるぶ」やステキな「ことりっぷ」(今回の旅はこの本で遊んだけど)には載っていないような、そこに暮らしている人間が「偏愛」的に魅力を感じている場所を発掘し、編集・発信しようとする試みだ。
実際に自分たち自身が余所から来た人をどこへ連れて行くかといえば、桂浜や牧野にお城といった一般的な観光地ももちろんだが、自分だけが知っているような風景が見える場所も案内したいし、裏路地の小さな店や友達のやっているこだわりの店へもしっかり連れて行って人とも話をさせたいと思ってしまう。
そういう偏愛を持たれる場所や風景、店を持つ人がその街に多ければ多いほど、その街は「普通におもろい」ということになるだろうし、そういった情報がきちんと来る人にも住んでいる人にも提供・共有されることができれば、それだけで街の経済は少々潤うのではないかと思うわけだ。もしかすると、この流れをうまく作ることができれば、わざわざ観光資源を作るために大金をはたく必要もなくなるかも知れないし、職員を観光のためにたくさんはり付ける必要もなくなるかも知れない。
で。おそらくは、誰もがこんな「個人的な案内」はしている。だけど、そんな「個人的な」スポットに関する情報共有がなされていないこと、もしくは表明することがどこか恥ずかしいという状況、そういうところを変えていくことができたらいいのにね、、、というのが、今回のトークがオチたところだった。
一方、こういうことが妙に力強い「市民パワー」や「地域づくり」してますマインドにこうした動きがはまってしまうと、これはこれで相当に気持ちが悪い。単なる自分自慢や知識自慢のような片道通行な情報発信ではなく、もっとすんなり心に落ちるような編集の力が必要になるわけで、そこでは言葉や写真の力がまた必要になるはずだ、とも。要は一般化したいというか。

今回の企画で市民から集められた「個人的に」好きな場所とされたパネルを眺めてみると、まだまだ「好き」を表明するのが恥ずかしいのかなとちょっと思ってしまうくらい、いかにも「札幌」的な場所が多い感じはした。そういう意味ではまだまだこの企画は当然のことながら始まったばかりでこの先の道のりは長いよ、という感じだ。
だけど、それよりも重要なのは、これを札幌市という行政が関わって手がけているということなんじゃないかと思う。むろん最終的にこの企画を先頭に立って実行したのはコンサルであり、まちづくり会社であり、トークに出たのも自分や堀さんのような勝手に民間でやっているような人たちであるわけだけど、従来のスタンダードな代理店やコンサル任せな観光や文化、都市計画を考えてしまっているところよりはやはりセンスがあるように思える。要は安全牌だけでなく、博打な牌を打とうとしている面において、この先の可能性を少しでも広げておこうというところが、なんというか、頼もしい。
また、今回登壇したスピーカーもナビゲーターも、裏方を務めたスタッフもほとんどが30-40代程度と若くて、これもまた元気すぎる中高年層が分厚すぎて若い師がどーにも埋没しぎみな高知ではちょっと考えにくい感じだった。未だに人口膨張が続く大都市で、若い人の人口占有率もかなり高いからだろうけど、この差はなんというか、案外でかいかなと。

北海道裏観光ガイド→→→http://ura-hokkaido.x0.to/

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蛸蔵と藁工ミュージアム

 

藁工倉庫。
江ノ口川一文橋のほとりに建つ、高知市内ではもう最後ともいえる土佐漆喰の倉庫群。
この倉庫群を失われそうだという危機感を持って「高知遺産」で紹介したのが2005年。その後、高見町の物件を追われたgraffitiが入居したのが2006年冬、ART NPO TACO運営による蛸蔵がオープンしたのが2007年冬。以来5年を経て、現在のgraffitiや蛸蔵のある一文橋西側だけにとどまっていた「アートゾーン」的なるものが東の倉庫群へとさらに広がることになる。

今回、この東の倉庫群にできるのが、美術教育を受けていない人の作品「アールブリュット」の作品展示を行う新しい美術館「藁工ミュージアム」と、その付属レストランとしての機能を持つ「土佐バル」、そして移転再オープンすることになる「蛸蔵」だ。
運営を行うのは土佐茶カフェなどを仕掛けてきたワークスみらい高知とその仲間たち、的な感じで、この3つのうち「蛸蔵」の企画についてはおいらも所属するART NPO TACOのほか高知県自主上映映画団体ネットワークと演劇ネットワーク演会、数々の音楽イベントを仕掛けるterzotempoで立ち上げたNPO蛸蔵(理事長はおいら)が関わって行っていく。
で、ここんとこ毎週水曜日はアートゾーン全体の関係者一同で集まって3-4時間の会議を開いて諸々の準備を進めているのだが、昨日は1週間と少しぶりに新しい蛸蔵をみんなで覗いてきた。この1週間で一気に内装が立ち上がってきていて、倉庫兼楽屋的な空間の壁ができつつあって、静かに興奮。まあそりゃあと2ヶ月後にはオープンしているわけなんで遅いくらいといえば遅いくらいなんだけど、こうやって建物が建ち上がっていくとやはりなかなか感慨深いもんだ。

グランドオープンは12月23日。それに先立つ18日と19日には新蛸蔵でプレイベントとしてライブも開催する。新蛸蔵のこけら落としを飾るのは、mama!milk。もともと現在の旧蛸蔵を立ち上げるにあたっても、とにかくmama!milkにやってほしいという思いがあって、実際にこれまで2度演奏会を開いてもらった。なので、新蛸蔵でもこけら落としはmama!milkにお願い。今回は「Nude」というすんばらしいアルバムをテーマに演奏。ほんま、これはやばい時間が流れることになると思われ。

 

以下、18-19日のプレイベントと23-25日のグランドオープンイベントの概要。まだ細かいことはちょっと書けないことも多いのでアレだが(講演会等の出席者が確定次第追記していく)、あらまし、ということで。あと、11月に入ったらホームページも開設するのでそちらをどうぞ。蛸蔵の一般貸出受付も近日スタートします。

 

12月18日

19時00分〜 <新蛸蔵オープニング記念演奏会 第一夜>
mama!milk 冬の演奏会 Dialogue for’Nude’

12月19日
19時00分〜 <新蛸蔵オープニング記念演奏会 第二夜~夜をくぐる>
WATER WATER CAMEL+森ゆにライブ

12月23日
11時00分〜 餅投げ、祝辞等
12時30分〜 ランチパーティ at 土佐バル
14時00分〜 記念対談
19時00分 〜<新蛸蔵オープニング記念演奏会 第三夜~クリスマスの足音>
tico moonライブ

12月24日
10時30分〜 講演会
13時30分〜 講演会
15時30分〜 映画「海洋天堂」上映会
19時30分〜 <新蛸蔵オープニング記念演奏会 第四夜~光と影の小さな旅>
トウヤマタケオ(音楽:ピアノ)、nakaban(幻燈)

12月25日
10時30分〜 映画「ピュ〜ぴる」上映会
12時15分〜 監督トークライブ
13時30分〜 映画「ピュ〜ぴる」上映会
16時30分〜 イブニングパーティ
19時00分〜 坂田明&ジム・オルークライブ
21時30分〜 ナイトパーティ at 土佐バル

 

 

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マッチと町

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珈琲は決して美味しくない。
換気も悪いからタバコの煙がいつもモクモクと立ちこめる。
カウンターのお姉さんも胸元に微妙に注目がいく感じの服だったりすんだけど、
なんか微妙に色気が無い。
椅子は完全にバネが抜けていて、座るとテーブルが胸の高さ。
そんな懐かしの、高校時代に思い切りハマった喫茶店「ポーの部屋」。
今でも大切に一個だけ手元においてあるマッチなんだけど、
その色違いと20年ぶりの対面。
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graffitiで「マッチと町」展がスタートした。
昭和40-50年代の喫茶店や居酒屋、キャバレーとかに置いてあったマッチを何百個と展示したもので、かなりの見応えだ。あれからもう5年!にもなる「高知遺産」シリーズの続編として、オーナーのシノッチが企画したもので、展示もなんか学究的で楽しい。
それにしてもこんなマッチ達を見ると、最近の暖かみのないデザインと違って、昭和のデザインはなんか気が抜けてて楽しいなあと改めて思う。近い将来は本にしたいもんですな。
しかしこれだけのマッチを見ると、思い出すのがおいらのマッチコレクション。北海道や東京、関西のモノを中心に100個くらいはあったんだけど、ハプニングでなくなってしまった。やはり大切なコレクションは手元においておかねばなあと反省中。
10月12日まで。必見。
本日ドシドシアップデー→→→
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江ノ口川の景

高知遺産からもう5年、あれからずいぶんといい風景や建物が亡くなった。
やれ安全だ、やれ法律だ、やれ都市計画だ、やれ財政難だ、、、
リネンのない街並は大人げなくてえげつない。
高知はやっぱり水と森。
偉い偉い人たちが語る高邁なリネンもリソーも関係ない風景。
いつかこんな川の辺で住むのもえいかもしれん。
写真は升形の裏あたりの江ノ口川。
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同友会が「高知遺産」???から、高知の観光案内を考える

経済同友会の恒例の提言書(たまに結構面白いなあと思うのがある)で、なんと「高知遺産」選定を!というのが出てきたそうな。

定義は違うが既に「高知遺産」は本にしてるので、もし同じ名前でやられるとなんかややこしいなあと思うのですがどーなんだろ。まあ別に「高知遺産」自体は一般用語ですからね、いいんですが、なんか、ねえ。

さて、同友会の高知遺産は、雰囲気的には確か道も関わってやってる「北海道遺産」と似たようなイメージですかね。どうせやるならぜひぜひ面白くしてほしいわけですが、委員会で選ぶということで、なんか、たぶん、普通になってくことを危惧。委員会的なものでやるくらいなら、(お話したこたないですが当然見たり記事を読んだりしたことはある)岡内さん自身のモノサシでやってくれた方が、実は一番面白いというか、見て見たいですね。たぶん「ええええ???」というものが絶対その中に入ってくる。もしくは、無理矢理そういう企画を作っていれるとか。。。

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さて、上の話しを書いてたら、思う事が。。。

高知はホント山ほど観光パンフやらマップがあるけれど、見ててワクワクするのってホントに少ないと思う。
ごくごく当たり前の場所が出て来るばかりで(いや、本質的にゃ紙面の90%まではそれで十分なのだ。問題は残りのたった10%)、「ほうほう」となる情報が少ないのだ。編集を受ける側の怠惰?
これなら「ことりっぷ」と「GAJA(特にやや古い~古い号ですが)」のお気に入りの号買ってどっか行った方がはるかに楽しい。よっぽど絞られてるし、編集者自身が「驚きながら」ネタを探しに出かけてつくってる感じがする。高知とか四国ってほんまおもろいなあと思いながら旅ができる。

まあとはいえ、こういう媒体を作ろうとすると実際には編集期間が短いとか予算が少ないとか、「あらゆるヒトが読むんだからマニアックなのはダメ~」という一番の難敵が必ず出没してくるのだ。
知らない=マニアック。これってホントに仕方が無い部分ではあるんだけど、観光の「光」はどこにでもあるわけで、どんな小さいものでも光ってたりするわけですよ。そのうえ、光の見え方はヒトそれぞれ違うわけですよ。

「あらゆるヒトに読んでもらいたい」と思えば思うほど、逆に知らない「光」を見せた方がいいとおいらは思う。「オレしらねえ、だからのせねえ」はホントに一番の難敵です(せめて実際にその場所を一回訪問して最終判断をするべきかも)。かつてのコンサル時代からずーっとぶつかる、この問題。

たった10%のマニアック。これで観光なんてかなり面白くなる。ミシュランで一つ星の高知も、ながーい眼でみればもそっと星が増えるんではねーかと(判断基準全然違うけどw)
あとは「年齢別・目的別・○○別の観光案内マップ」とかつくることやろか。



毒舌化進行中
  

以下毎日新聞転載

土佐経済同友会:「高知遺産」選定を 観光・環境の提言、知事に提出 /高知

 土佐経済同友会は18日、観光や環境分野の提言をまとめ、尾崎正直知事に提出した。100%の食糧・エネルギー自給率を目指すことと、未来に残す「高知遺産」を選定するよう求めている。
 同友会は地域経済の振興などを目的に、昨年2月から提言内容をまとめてきた。
 観光では、県内にある有形・無形の観光資源で県民が誇れるものなどを「高知遺産」と定義。官民でつくる協議会で認定し、観光客誘致に結びつけるとしている。例として土佐弁や絵金祭り(香南市)が考えられるという。
 環境では、GNH(県民総幸福量)をものさしとした自立型経済の実現を提言。食糧・エネルギーの自給率100%に向け、休耕田の積極的活用や太陽光発電の推進を呼びかけている。提言の中では、街路樹をユズなどに植えかえる「食べられる街づくり」といったユニークなアイデアも盛り込まれている。
 

 同友会の岡内啓明代表幹事は「提言によって、高知の独自性を高めることができれば」と話している。【服部陽】 

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香川遺産という動き

香川の若い人たちが「香川遺産」なるプロジェクトを立ち上げたそうな。
高知遺産がそうだったように、最終的には本に仕立てることを目標にしたプロジェクトなんだけど、
高知よりもずっとハードボイルドな感じ。
建築や飲食店といったテーマから、
さすがは香川、「プロダクト」もテーマのひとつに取材を進めている模様。
香川の人たちは高知人よりもしっかり作る印象があるので、
(高知みたいにエイヤーとりあえずやったれ!みたいなとこがない)
出来上がったらたぶん相当いいものになるんだろうなあと期待。
中旬のミーティングにはおいらも参加予定。
あ〜〜本つくりたい。

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消える新堀川

街中に残る最後の運河・新堀川。
この川に間もなく蓋がされる。
それほどきれいな川でもないし周囲の景観もめちゃ優れているという訳ではない。
だけど、たぶんもう高知では最後ともいえそうな城下町時代の風情をちょっとだけ留める貴重な空間だ。
こんなところに蓋をして道路を通して何になるんだろう。
細長い公園を壊すだけ壊してバス停を作ろうとした前市長の置き土産のひとつだ。
失う前に、もう一度。
やっぱりたまには一歩戻る勇気が必要だ。
ましてやこんな時代に。

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あちこちで話す日々[横浜→高知]

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高知遺産関係でなんだか続いたイベントがようやく一段落。一昨年から去年頭にかけては東京じゃー大阪じゃーあちこちでお話をする機会があったんだけど、ずいぶんまた間が空いて・・・
先週の土曜日17日は横浜のデジタルアーカイブづくりに関するトークセッションに呼ばれ、30分間のプレゼンテーションとパネルディスカッションへ。高知の10倍という人口を持つ横浜で、市民が主体となって進める「地域の記録」づくりに関する仕組みづくりを検討する会だったのだ。まあいうたら高知遺産を10個つくろうというような試みですな。
ただ、参加者の多くは40-60代。これまで大阪や高松、東京などで呼ばれた時はだいたい聴衆も若い人だったんだけど、なんで日本で一番若い街が、一番年寄りか?と不思議な感じだった。でも、話を聞いていると、それも氷解。別名東京都民ともいわれる横浜市民は、バリバリ働いたりしている間は横浜に目を向けないが、退職すると足許を見つめるようになるという単純な理屈。

だけど、ただ足許を見つめるだけじゃ伝わらない。そこに一本筋を通して編集しなければ伝わらない・・・というのが最終的なまとめの一言ですな。
で、夜は飲み会。高知は都会から情報を一方的に受けるばかりだというおいらのスライドに疑問を持った人が多かったらしく、そこらへんでのディスカッションが続いた。というのも、横浜も同じように情報を受けるばかりだと。たとえば高知と大して人口も変わらない緑区などの「区」の情報は流れないし、そもそも横浜自体の情報量も少ないしうんだらかんだら・・・なるほど。・・・でも、なんか違うなあ・・・などと思いつつ夜は更けて。
参考記事■あしたば仲間
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で、昨日は高知・丸の内緑地で開かれた「春一番!お城下まちかどトークカフェ」にテーブルスピーカーとして出席。もうホントに自己紹介とか人前でマイク握って即答せないかんのって苦手。しかもさすが地元だけに妙に知り合いも多いし。おいらは「遺」というテーブルで喋る役。「高知遺産」が産まれたきっかけ、そしてこれからやるべきこと的な話をうんだらかんだら。その後は前に出てのパネルディスカッション方式。色や歴史、映像、情報など様々なアプローチから考えてみても、結局は自分たちで動いて行くしか無い、というようなことが結論ですな。




徐々にランク戻し中。今日は何位まで復活?→→→四国ブログランキング

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「高知遺産 いよいよ、松山展」スタート!

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昨年の東京(7月)、高松(10月)に続く、高知遺産巡回展?第3弾。
またもや高知遺産! 今度は松山で展覧会です。
今回はこれまでと少し趣向を変えて、写真がメインの展覧会です。

今回はこれまでと少し趣向を変え、遺産とはあまり関係のなさげな写真も多く出した写真展になってます。もちろん、これまでの高知遺産で展示してきたパネルたちも多数展示。
構成としては、店内に写真約30枚を展示(写真上)し、遺産パネル70枚を階段〜廊下部分でズラズラと展示という感じ。
正直店内に行くまでにかなりパワー使います(笑)

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場所は松山の三津の「FLOR」。
このお店、一見普通のお店ですが、そこらへんの「カフェ」なのに珈琲やフードがおいしくないという致命的なお店と違い(誰か高知で本当においしい珈琲を飲ませてくれるところを教えてください。おいらは高知で美味しいと思った珈琲がない・・・)、何もかもうまい。そしてオリジナル。
ミートパスタやピザ、アンパンなど、メニューはそんなに多くありませんが、ひとつひとつがもう本当に絶品なんです。
ミートパスタは店主のたかし君がイタリアで勉強したというもので、麺から自分で打ってます。太い麺で、それだけで食感十分。ピザも生地からつくってオーブンで焼き上げてあって、一見普通なんですが生地までうまい。生地まで旨いと思えるピザ、出会ったことありますか???
ロールケーキもすごいですぞ。固めのケーキなんですが、ロールケーキにありがちなもったり感がなくて、珈琲がますます美味しくなる感じ。
詳しくはこちらもご覧頂きたいのですが、なにはともあれ写真展だけを見てもらうのではなく、ゆっくりパスタを食べて、珈琲を飲んでください。10分くらいでぱーっといなくなるんじゃなく、2時間くらいゆっくりと。

高知遺産 いよいよ、松山展
街の「残したい、大切な風景」を写真と言葉で綴った本、「高知遺産」。
便利さと引き換えに薄っぺらくなってゆく街の有様が納められたこの本からは、「変わることがよいことなのか」という静かな問いかけが伝わってくる。
東京、大阪、高松に続く巡回展が、日本最古の駅舎の取り壊しで揺れる松山三津にやってくる。
会場
trattoria caffetteria FLOR
松山市住吉1-5-1 2F
089-952-1454
※伊予鉄三津駅前すぐ。ぜひ伊予鉄でガタゴト訪ねてください。
会期
写真展■2006年2月1日〜27日
スライドトーク■2月19日(日) 19時より
ポスターはこちら(PDF/978kb)





そういえば、「高知遺産」は去年一年間、一番高知で売れた本だったそうです!
めでたい!
四国ブログランキングを今日も確認。

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「高知遺産」とタウン誌。そして。

ほお。
「高知遺産」は意外なところで意外な影響を及ぼしておったんですな。
 先日の朝日新聞高知版で、知り合いの記者さんが書いた記事。
そうか「高知遺産」は意外なところで意外な影響を及ぼしておったんですな。

 ところで、ART NPO TACOの認証がおりました。登記の準備を今進めていますが、2週間後には正式に特定非営利活動法人としての活動がスタートすることになります。また今考えている事業等については詳しく書くとして、このNPOでも実は小さな雑誌を出すことを考えています。
 一読者として、また一時期関わった人間として、「ベロシティ」はやはり10-20代の雑誌であり、季刊高知は30代後半から50代向けの雑誌という印象が強いのですが、そういう関係もあってTACOで考えているのはその中間に位置する20代後半から30代が中軸の雑誌です。
 当然NPOとして出すので文化ということに軸足を置いて出すことになるわけで、まだ体裁も部数も決まっていませんが、既存のタウン誌や新規の2誌とも違う、というより競争にもならない程度の規模でのんびりやっていきたいかなと(要は少部数)。むしろ、4誌と仲良くなんかイベントとか仕掛けれたら面白いのになーというくらいで。
 とりあえず、来年前半には「高知遺産」の系譜上にある本が出る、ということで、また静かにご期待くださいませ。

県内タウン誌界 2誌参入で活況
引用元はこちら
それぞれの個性がにじむタウン誌4誌
 県内のタウン誌界で出版ラッシュが起きている。「velocity(ベロシティ)」「季刊高知」の2誌が今秋から参入。「ほっとこうち」「タウン情報こうち」の2強と一線を画した編集方針で定着を狙う。不況と言われる地方出版界での新たな動きには、懐かしい建物や看板を見直す発想の転換で今年話題を呼んだ「高知遺産」のヒットがあるようだ。
(篠塚健一)
 「課題はたくさんありますが反響は良かった。知的なカルチャーマガジンを目指します」
 2千部を発行し9月に創刊したばかりのベロシティ。編集長で大阪府高槻市出身の高知大医学部2年生の武田幸恵さん(22)は手応えを口にする。高知大、高知女子大、高知工科大生ら約20人はほとんどが県外出身者だ。サークル活動として進めている編集作業。創刊にこぎ着けるまでには、高知遺産の編集の中心メンバーらの助言を受けてきた。
 4月に当初2千部で発行した高知遺産は主要書店でベストセラー1位を続けるなど売り上げ好調で増刷を重ね、約5千部を売り上げる地方出版としては異例のヒット本に。「ゲラの段階から見ていて勉強になった」と武田編集長。「高知はつまらん!?」と銘打った創刊号の挑発的な巻頭特集にも遺産色がにじみ出ている。
    ■
 「ああいう本が売れたことにびっくりした。勇気づけられました」
 “遺産ブーム”の影響を率直に口にするのは同じく9月に10年ぶりに復刊した季刊高知の発行人野並良寛さん(40)。30〜50代をターゲットにし大型インタビューをはじめ、多彩な企画で1万部を発行。妻の由美さん(38)と夫婦二人三脚での編集だ。「根底にあるのは高知のおもしろいものをいかに掘り起こしていくか。まだまだこれからですよ」と第2号の取材に走り回る。
    ■
 2誌の登場を既存2誌の関係者はどう見ているのか。
 高知ケーブルテレビのコンバーターを取り付けている世帯に無料で配られ、発行部数としては4誌で最大の毎月5万部を出しているタウン情報こうち。創刊は5年前。20代半ばから30代後半までを想定、食べ物などをクローズアップする“正統派”の誌面づくりを続けている。上岡雅編集長(26)は「狙いが違っているので、競合誌ではないと思っている。高知の出版界が全体に底上げされればありがたい」。
    ■
 また、毎月2万5千部を発行しているほっとこうちを手がける元吉太郎編集長(34)は「内容もさることながら、タウン誌は続けるのが大切」とエールを送る。創刊は97年春で、当時はほかに主だったタウン誌はなかったという。当初、取材先からこう言われたことが忘れられない。「どうせ、高知のタウン誌はすぐつぶれるから。まあがんばれや」
 「高知、おもろい、使える」をキーワードに20、30代の若い層に向けた思い切った誌面で、今月25日の発売号で通算105号を数える老舗雑誌となっている。
    ■
 県内に9店舗を展開する金高堂の新山博之・店売総括部長によると、高知ではタウン誌が定着しづらい傾向があり、とりわけ文化色を強く打ち出した雑誌は1号限りで終わるなど長続きしないケースもあったという。
 「地元の雑誌が増えればコーナーができ、郷土本への関心が高まったり雑誌の連載企画を本にしたりなどの展開につながる。継続して発行することで視点を競い合い、地域の顔となる雑誌が生まれることを期待したい」と話す。
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