またもや小旅。とはいうても今回は高知県内・・・つーことで室戸方面へ行って参りました。
ぶらぶらと家を出て、香我美町や夜須町の旧街道をたどりつつ、まずは夜須町のRue-cafeへ。ここは古い家をリノベしてつくられた小さなカフェで、手結より入った住吉にある。おにぎりランチは思ったよりもたくさんで、しかもおいしい。角煮もうまいし。
この日は旧道マニアで、芸西村でも海岸沿いの台地上を走る旧道をのんびりたどる。ところどころ右手に見える土佐湾はまさに真っ青で、夏が来たという感じ。堤防を下りて浜辺に出ると、沖合に台風がいるせいか結構波が荒くて驚くのであった。和食駅の近くには、海岸を望むベンチが3つ。なんともいえぬフォトジェニックな風景に感動。確かここは数年前にも一度撮ったんだけど、その時よりもベンチが増えているようだ。

次に安芸市の伊尾木洞。ここは海岸沿いを走る国道55号からすぐに入れる不思議な洞窟。川が洞窟の中を抜けて出てくるちょっと他にはない感じの川。洞窟をくぐると突然シダ群落だらけの小さな谷に出る。空を見ると、大きな木が谷に蓋をし、それ以外は何も見えない。ただおそらく安芸市あたりが事業でつくってしまったらしい彫刻がなんとも痛い。こーゆーパブリックアートゆーんですか、痛いですなあ。裸婦だしねお約束で。
安田では少し寄り道をして大心劇場へ。近く仲本工事がやってくるみたい。んで引き返して旧道に入り、田野町の細い路地をゆく。ここはもともと森林鉄道の線路だらけだった町で、いまは線路のひとつも残っていないがあちこちに痕跡があって面白い。
そして室戸市の吉良川。たぶん4年ぶりなんだけど、その時と何ら変わらぬ静けさ。古い家が普通にたくさん残っている感じですな。神社もいい感じだし。

さてここらへんで当初予定より2時間遅れ。R氏と動くといつも2時間遅れるので、この段階で4時である。本来はとっくに室戸に着いているはずなんだけど。
腹が減ってきたので道の駅へ。ここで白まんじゅうとしば餅をゲット。どっちもそれほど期待はせずに買ったんだけど、しば餅は柔らかくてなんともいえぬ風味が最高。白まんじゅうはぜひお茶をセットで。意外なところに意外な銘菓があるもんだ。
そして室戸の港にいるイルカを少し見て、5時前にやっと室戸着。しばし岬の遊歩道をウロウロして岩場でのんびり荒々しい波を眺めてみる。高知に帰ってきた頃はホントに室戸によくきてたことを思い出す。。。高知から1時間半くらいと近いこともあって、昼でも夜でもふらっと来てた。んで、一人で岩場をどんどん歩いていって岬の先っぽの方でぼーっとする。これ最高。でも危険なのでオススメできない。
ここから引き返す。本当は東洋町の甲浦とかもみたいんだけど時間がない!
でもやっぱり寄りたいところはある、ということで四国でも最も美しい廃墟であるだろう「ニュー室戸」へ。以前来たときは怖くて入れなかったんだけど、今回は入ってみる。意外と荒れていなくて、また吾川村の廃校の時に感じたような「モノノケ感」もない(ただ3つある螺旋のうち一つの螺旋はなんかイヤな感じだった)。というわけで美しすぎる螺旋階段をあがって最上階へ。
まさに絶景。でも柵もないしところどころ崩れているので危険きわまりない。風がびゅーびゅーと吹き抜けて気持ちがよい!

そして室戸市街を通過。室戸は寂れているとは聞いていたけど、思ったより商店街エリアは人の気配も多くて店もある。すごい活気があるというわけではないけど、悪くはない感じだった。
まだまだ続く。さらに奈半利貯木場の前にあるスーパーで手羽先を買って(購入直後は塩がきついので注意!)、そいつをつまみながら安芸市の土居へ。止まっていたはずの野良時計がなぜか動いていて(翌日の新聞でこの日から約1週間だけ動いた)、ぶらぶらと廓中を散歩。こんなところでお店とかしたいもんだなどと話をしつつ。。。
ちなみにこの街は塀が面白い。写真は5種類の塀が並ぶ展示場の様相。