こないだの3日、高知県立美術館主催のワークショップ「あきさんぽ」を、めでたく2日に登記を完了した特定非営利活動法人ART NPO TACO初のイベントとして開催しました。。。
参加者はスタッフや美術館関係者も入れて20-24名くらい(正式においらは数えていない)。終わってみれば思ったより好評だったようです。まったりとできたと(笑)

というのも、今回の「あきさんぽ」では、冬のお散歩会みたいなサブタイトルをつけていたことからもわかる?ように、とにかく巷で目立つ『説明的かつ恣意的な「街歩き」』(つまり、ここを見なさい、あすこを見なさい、ほらここすごいでしょうと言うような)はやるまいと思っていたんですね。とにかくまったりと、身軽に勝手に参加者が自ら「何か」を発見をしてくれるような「さんぽ」を楽しんで頂きたいと。そしたら、きっと参加者の方にも恵まれていたのでしょう、なんだかそこそこ楽しんでくれたようです。意外な発見があったと。

「高知遺産」をつくっていた過程でも、またその本の中身を見て頂いてもわかることですが、とにかくうちらは「自分たちが思う、大切な場所」こそ大切にしたいと思っているんです。そうなると、人は当たり前のことですが千差万別ですので、10人いたら10の違う「大切な場所」が出てくるはずだと。で、なんなんだというのはありますが、そういう風に大切な場所を見つけることこそ、きっとその場所への愛着を深めることになるのであろうとおいらたちは信じているわけであります。そうなってくると、今回みたいにワークショップをしても、きわめて不親切なやりかた(笑)になる。勝手にしなさいと。勝手に撮影しなさいと。まあもちろん、見所はきちんと解説しますが。

実はこれは「仁淀川お宝地図(高知では金高堂朝倉BCなどで手に入ります)」をつくった時にもとった方法です。親切にされすぎると、人は関心をなくします。少なくともおいらはそうなので(例えば何かの会合とかで誰かが「いいこと」をしゃべってくれると、おいらは途端にその場への興味を失います。・・・失うというより、あ、この人に任せてたら安心だと思い始める)そうなるのでしょうが、とにかく街は「歩かないと分からない」。そんなことも再認識した一日でした。
高知新聞■「安芸遺産」探そう 20人散策し“名所”撮影