4年毎に一回開催される津野町の高野農村歌舞伎に、ようやく今年初めて行ってみた。
薄暮の頃からしんしんと冷え込む9時前まで、三番叟からはじまりお染・久松の物語まで3つの演目が演じられた。
まあ歌舞伎の細かい解説はおいらにはできないけれど、ぱっと見て思うのは上手い!ということ。
歌舞伎の決め所もきちんと決めてくるし、お笑いのポイントもしっかり押さえてくる。
まだ西畑デコ芝居は見た事がないけど、
土佐の地芝居の中では一番の本格派なんじゃないか?という印象があった。

今度の5日はいの町で八代農村歌舞伎があるんだけど、
こちらは歌舞伎が地域の娯楽であった時代の姿を今に留める「おかしみ」が満載で、
多少?なところがあってもご愛嬌という緩さがあるように思えた。
技量よりもその豊かなおかしみが印象深く、
投げ銭が何度も何度も飛び交う光景もまた300年前に戻ったかのような雰囲気がある。
高野でも投げ銭は飛ぶ。だけど、八代ほどじゃない。
おかしみで魅せる八代と、本気で「魅せる」高野。
そう考えると、赤岡はちょっと何かが足りないかも。
伝統を引き継ぐことの重みがないゆえなのかなんなのか、

重要文化財指定を受けている廻り舞台の情緒も含め、こりゃまた4年後、ぜひ見に来たいなあと思ったことでした。
来週の八代も行かなければ!
高知は伊野の八代農村歌舞伎