お正月も3日目、土佐神社に初詣。その帰り、まっすぐ帰るのがイヤでなんとなく山の方へ向かっていた。そして、たどり着いたのが祖谷。四国といえどさすが祖谷、大晦日あたりに降ったらしい雪がまだまだずいぶん残っていて、家の軒先にはツララがまだ伸びていたりする。
そして、そこで出会ったのが、この馬鹿犬。
祖谷の小さな町中を、全力疾走で北へ南へ駆け抜ける、何度も何度も駆け抜ける、夕暮れどきの祖谷の馬鹿犬。首輪をしているからたぶん飼い犬、だけどそうとは思えないくらい、つまりは危なっかしいくらいに全力疾走、なのだ。
たとえ車がこようとも、決してよけない祖谷の犬。おいでおいでと手招きしても、パンチ見舞って走り去る、全力疾走祖谷の犬。いつか轢かれるんじゃないかと、余計な心配をする。