だいたいなんでJALもANAも同じような時間に飛ばすかね。
それも、朝の7時15分に東京行きが2本出たら、そのあとは昼前というのはどういうことよ。
眠いじゃないの・・・
おいらはホントに朝が弱い。
子どもの頃は夏休みのラジオ体操がホントに大嫌いだった。6時半にわざわざ公園まで出向いて出席帖にハンコを押してもらい、ほんの5分体操して家に戻るその行為が、とにかくしんどいわアホらしいわで大嫌いだった。義務と権利とはいうけれど、子どもにとっちゃあまりに世知辛い義務じゃねえかとすら思っていた。
中高時代は、遅刻するくらいなら休んでしまえという合理的な考えを持ってしまい、2年生の頃は遅刻したらまっすぐ友達の家に飛んでいってのんびりしていた。大学時代、1コマ目を取らないようにしてみると、一般教養が4年まで続き、卒業できるかどうかとって〜も不安な日々を過ごすハメになった。
そんな男が東京出張で飛行機を使うと、一日中不調が続くことになる。せっかく朝一番で銀座入りし、松屋の開店と同時にDESIGN BUSSAN NIPPON展を見に行ったというのに、大して気分が盛り上がることもなく、むしろどっか冷めた気持ちのまま会場を後にすることになってしまったのだ。
会場はものすごくステキな感じ。真っ白な四角い台の上に、47都道府県から本展のディレクターであるナガオカケンメイさんがチョイスしてきたデザインの利いたブッサンが並ぶ。だけど、なんだか「デザインでっせ!」という感じの張り切り感が微妙に伝わってきて、疲れる。
また、なんというか、思っていたよりも既視感の強いチョイスであることも、ちょっとばかし残念だった。ホントに良く探したのかな、と。たとえばタウン誌など地域雑誌の選択もかつての書肆アクセスとかで見つけたんかな・・・とちょっと穿ってしまうくらいハイハイそうですねという感じだったし、パッケージ物もだいたい年鑑とか図集で見たことのあるようなものばかりだった。
まあそれでもこれだけの「デザインの利いた」本物を見れるというのは滅多にない機会だから楽しいことは楽しいんだけど、朝から続く眠気がどうにも心の琴線をぐいっと掴んでしまって震えることがない。
これは、後日高知へ帰って来てから図録をパラパラとめくってみても引き続き思うことだった。なんというか、この図録に並ぶいろいろなBUSSANが、結局はデザイナーが選ぶと「たぶんこうなるな」という感じのチョイスに見えてしまうというか。・・・なんというか、もしかすると一般人とデザインやっている人の間に横たわる乖離ってここなんでないかとすら思ってしまう。
おいらは、デザイナーに上手いねえと褒められるデザインよりも、そこらへんのフツーのおじさんおばさんに興味を持たれるデザインの方が、ずっと好きだ。DESIGN BUSSANに並ぶ作品の数々も、もちろんすごいなあと思うものはたくさんあったけど、ごく一部に前者ぽいものがあって、それがなんだかおいらの中で勝手に「全体の印象」に悪影響を及ぼしていった感じがした。
そう、眠いと、こうなるのだ。やっぱり9時台の東京行きを設定してほしい・・・