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着手してから約半年。
明日から伊野の紙の博物館で
「使える和紙展-50 TOSAWASHI PRODUCTS」がはじまる。
企画内容から作家さんの選定、広報などなどいろいろお手伝いしてきました。
若い紙漉さんというまさに「現場の中の現場」から、
土佐和紙をどーにかしよう!という議論を重ねてできあがった展覧会。
2日間に及ぶ展示作業でもー全員かなりクタクタです。
並べられるのは土佐和紙を使って作った50個のプロダクト。
デザイナーや作家さんに依頼してつくってもらった10種類の手紙を始め、
付箋紙やメモ、メモパッドにクリアケース、ペンケース、原稿用紙、
一見そうとは見えないペーパーウエイト・・・といった文房具の数々、
なぜか洋紙ばかりがもてはやされてきたラッピングセット、
ちょっとしたプレゼントにも使えそうな、はぎれセット。
和紙を重ねてはりまくった籠やお盆、
和紙だけでできたお皿やキャンプ用のタープにおもちゃ、
全部紙で出来た帽子やバッグ、服、アクセサリー。
うちの事務所からは文房具を中心に、
ぜんぶで16品目を提案(大学生に作ってもらったタープなども)。
この春から週2-3日の割合で来てもらっているスタッフのY氏が
頑張ってつくってくれましたです。
この展覧会のタネとなった話が伊野町の役場の方からきたときから、
こいつはなんかチョット訳が違うぞと思って取り組んできました。
最近の高知は、第三次産業従事者(サービス・企画系)が多すぎる土地柄ゆえか、
やたらと「非現場」から「現場」に手を突っ込む
訳の分からないお話が増えているなあと思うことしきりでした。
それでは長い目で見て現場の理解なんて正直得られないし、
思考構造も論理構造も結構違う一次・二次(現場・職人系)と三次の間を
ホントに埋めることなんでできないんではないかと。
第一次や第二次の人たち自身が声をあげて、考え始めて、
そこから第三次が動かなければ、結局はなんか浮ついたものになる。
すなわち、一次・二次が支える厳しい現場のためなんかじゃなく、
三次側が生きるためのただの取り組みになってしまうというか。
が、そーじゃないからなんかフワフワしてるのが多い。
今回はその逆のパターンで、
何よりも紙漉さんのため、土佐和紙のため、楮のために何かできることはないかと
参加してくれた多くの人が思ってくれたのではないかと思います。
そして、現実にこれからもたくさん和紙を使ってくれるものだと思います。。。
今回の「使える和紙展」はこのわずか一回だけではなく、
来年ももう少しテーマを絞ってやる感じになりそうです。
また、東京や大阪、海外にも出張展ができないかも模索中です。
一人でもたくさんの方に来て頂いて、
ヨソの和紙に大負け状態の土佐和紙をどうにかする一歩にしたいし、
いくつかの商品は本格的に商品化して
アチコチで売って行きたいものだ・・・!などとイロイロ夢想中です。
高知県やいの町も数少ない土佐の伝統工芸・土佐和紙を面白くするために、
ぜひ支援してほしいものです。
またこれから商品紹介していきます。
使える和紙展-TOSAWASHI 50 PRODUCTS-
2009年10月31日~11月20日
いの町紙の博物館2階展示室
主催:いの町紙の博物館/土佐の山 紙資源の会
後援:高知新聞社/RKC高知放送/KUTVテレビ高知/KSSさんさんテレビ/
NHK高知放送局/エフエム高知/いの町/いの町観光協会/
高知県立紙産業技術センター/高知県手すき和紙協同組合
助成:平成21年度こうち山の日推進事業
■参加作家
okubo junko|asakozirusi|織田信生|formano|柴田ケイコ|竹村活版室|松林誠|
丸岡敬子|PPRP 吉岡綾子|わだときわ|井村佳奈|K & K|佐藤舞子|関川庸子|
竹内麻貴|中村達志|橋本奈々絵|山崎光莉|FLAT FURNITURE|和紙工房パピエ|
タケムラデザインアンドプランニング
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