なんかまたよくわからんことが始まってますなあ・・・
去年の秋くらいから突如市内の交差点で散見されるようになり、暮れには一斉に県内メディアが取り上げ始めた「街中の謎のアルファベット」。
調べてみると「ココ!マーク高知」という県が推進している社会実験らしい。

この事業の解説ページによると・・・

ココ!マーク高知(高知県交差点記号化プロジェクト)
高知県では、よりわかりやすい道路づくりのために、アルファベット1文字を交差点に標示し、道案内に活用する社会実験「ココ!マーク高知」を実施しています。
国道32号(県庁前〜高須新町、高知駅〜はりまや橋)や追手筋にある信号機の横に「ココ!マーク」を取り付けて、「交差点をみつける目印」として、観光ドライバーを始めとする道に不案内な方に活用して頂きます。そのために、案内標識にもココ!マークを標示し、観光客向けの地図にもココ!マークを載せる取組みを行っています。
この情報を取り込んだ実験専用カーナビを車に搭載して、走りやすさや安全性の検証を行ないます。また、高知城周辺では、歩行者を対象とした実験も行なう予定です。観光事業所へのヒアリング調査も予定していますので、皆さんのご協力をお願いします。

なんだおい結局専用カーナビが必要ということかい。
なんだかその段階で・・・???!
実用段階になった時にどうやって普及させるつもりなんだろう。
そもそも交差点を見つける目印とはなんだ?

高知は、なるほど確かに道の説明がしにくい土地だ。
もともとは中島町通とか八幡通比島街道といった素敵な「通り名」が高知にもあったのに、旧町名が消えた関係でかなんでか、すっかり廃れてしまった。
たとえば、高知ICからまっすぐ南に下がる「地球33番地通(この名前自体、今調べていて初めて知ったんだが)」と電車通りの交差点・・・すなわち「知寄町の交差点」の説明はしにくい。県下一の交通量を誇る交差点なのに、交差点に目印となる建物もなく、説明のしようがない。
蓮池町の一汁三菜界隈(旧スリーエフ)にタクシーで行くという場合も意外と説明がしにくい。蓮池町、南北の駅前通と追手筋の交差点、ヴィトンのあたり・・などなど各種の説明はできるけど、びしっと一言ではいいにくい。
比較にはならないけど、説明がしやすい都市の代表格は京都や大阪だ。通り名がはっきりしているので、とりあえず通り名さえ掴めればあとはなんとかなる。たとえ御幸通が分からない人でも、河原町通から何本西とかそんな説明がつくし、河原町五条から堀川九条に行きたければとりあえず四条分南へ行けばいい。
交差点が曖昧。そういう不便さが確かに高知にはある。だから、こういう社会実験の考えが出てきた。それはようわかる。

だけど、それでいきなりアルファベットていうのも、ちと飛躍し過ぎではないかいの?
案外このプロジェクトは、あちこちの飲み会で話題になっている。
それはそれで大成功だとも思うんだけど、いまのところどの飲み会でも否定的・・・
たとえば、各看板についている矢印が何を意味しているのか???(どうも北らしいという見解ですが)
その記号が果たして何を意味しているのか???
単なる記号は気味が悪い(よくエレベーターとかにマジックで描かれている謎の絵文字のようなイメージ)!
・・・なによりかにより、アルファベットという無機質な記号が地理のイメージとかけ離れている!
そんな意見が大多数。

そして、最後にみんな金がもったいない・・・と。
なるほど確かに。こんな実験をするなら功名が辻な去年でしょう!
観光客激減必至の2007年にこの実験、果たしてどこまで効果があるのやら・・・
専用カーナビがあればそこそこ便利なのかも、と思い想像してみる
ニュースでこのプロジェクトが紹介されていた時、アナウンサーが実乗体験をしていた。
「まもなくの、Bの交差点を右折」とかいったような音声案内があって、それに従えば目的地までまっすぐ着くと。
でも、最近のカーナビは目的地設定さえすれば、200m先の交差点を右折とか言ってくれるわけで、
「まもなくの、Bの交差点を右折」と言われてもあまり効果に違いは無いんじゃないかとカーナビユーザーとしてはふと思う。
また、もしこれが高松や松山の事業であったとして、果たして本気で使うのかな・・・とも想像。
まあおいらのカーナビは安物だけど、それでも不便は感じない。
むしろ、カーナビのない人用に、案内看板自体の方を充実させた方が良いのではないか???
記号の意味の「ある」「なし」が一層の混乱を産む
解説ページでは、アルファベットの意味について以下のような解説が。

アルファベットはそこの交差点名にちなむ1文字から考えられています。例えば「はりまや交差点 Harimaya」→Hとなります。ただし同じ記号が隣り合ったり近くに来ては混乱するので、そこにちなむ文字とならない場合もあります。

なんというか、この支離滅裂さがまた混乱を産んでいるような感じがする。

(帯屋町筋)
県庁→U
けんちょのU?
冨士書房前→R
丸の内すなわちMARUNOUCHIのR? 普通にMで良かったような感じがする・・・
(電車通)
県庁前交差点→K
KenchomaeのKで確定
高知新聞社前→J
電停は高知城前なので、JohのJで確定
大橋通→D
大橋DoriのD?
中の橋通・電車通交差点→N
NakanohashiのNで確定
はりまや橋→H
HarimayabashiのHで確定
比島街道→Y
意味不明。たぶんここは解説でいうところの「ちなまない文字」ですな
かるぽーと前→L
意味不明・・・まさかculportのL? 普通に新堀とか四ツ橋のSやYのイメージですが・・・
菜園場→E
saEnbaのE? なんでSじゃないのだ?
知寄町→C
ChiyorichoのCで確定
高須→T
TakasuのTで確定
(追手筋)
高知城前→ F
現在図書館や文学館のある藤並神社のF? castleのCとかの方がしっくりきそう・・・
土佐女子前→G
tosa-Girl-schoolのG? むしろHiromeのHの方がわかりやすい・・・
追手前高校前→W
WowtemaeのW? まさか!
リブロード北西→A
意味不明
グリーンロード→Z
全くもって意味不明。なんでGじゃないのだ?
蓮池町通→M
意味不明
(その他)
高知駅→S
StationのSで確定
高知橋→B
BridgeのBで確定・・・と思われる
大津バイパス南金田→F
意味不明。33番地が近いんだからここだけは33にするとかねえ・・・
北環状線(高知IC前)→K
KitakanjosenのKで確定・・・????
追手前高校北東→V
意味不明
愛宕町→T
意味不明。まさかaTagoのTとかいわないですよね・・・普通ここがAなんじゃあ・・・
結局、アルファベットの付け方には、
1.英語/高知駅のSなど
2.地名/はりまや橋のHなど
3.地名の部分取り/高知城前のJなど
4.適当/追手前高校北東のVなど

の4種類があるということのようですな。推測ですが。
ああ・・・やっぱりわかりにくい・・・
あまり地元に馴染みのない人が決めたんでしょうかね?
それかよっぽど頭のいい人か・・・
とりあえず、こういうことにいくらぐらいお金が回っているのか気になりますが、いかがなもんでしょ。